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​精 霊

第一部 プリエスカ・理学院編

第9話「水の郷」(1)

 今、少年の前には三枚の紙がある。

 彼はそれを机の上に並べて、順々に凝視している。まばたきをしたり、裏を返したりもした。詮ないと理解しながらも、ついついむだな行動にでてしまうのは、人の性だろう。シフルはしばらくそうしてみて、当然のごとく一連の行為が三枚の紙に対して何の効果も及ぼさないのを確かめたあとで、大いに嘆息するのだった。

 一枚は、ロズウェルの住所が記された紙きれ。

 一枚は、晴れて受けとることができた、留学関連の重要書類。

 一枚は、青い中距離切符。行き先はビンガム——憎き父親とあの母親のいる街。

(あーあ。まったく、ごめんこうむりたいよ……)

 シフルは三枚の紙を指にはさみ、ベッドに飛びこんだ。さらに、じっと紙をみつめる。

 少年の気が向かないのには、ロズウェルは何の関係もない。むしろ、彼女の「挑戦」については、シフルは乗り気だった。カリーナ助教授あたりに金を借り、トビス州に行く切符を買えたなら、勉強とゼッツェしかすることのない退屈な秋休みが、晴れてロズウェルとの戦いに満ちた刺激だらけの日々になるだろうと考えていた。が、意外なことに、シフルは強制的に理学院を出なければならなくなった。

 アグラ宮殿付女官頭ツォエル・イーリの判断によってラージャスタン留学を射止めたシフルと、学院側に選びだされた他の留学メンバーとは、《ワルツの夕べ》が終わったのち、夜中近くになって招集された。例によってカリーナ助教授の研究室に集まった四人に、留学関連の重要書類が配られた。そのとき彼女がいったことには、

「これは念書です。要約すると、あなたたちに何があっても学院には責任を追及しません、ということね」

 カリーナ助教授は、とりわけシフルにむかって告げた。「——この下のところに、親御さんの署名と捺印を。留学したければ、必ず秋休み中にこの書類を整えてくること。不備があった場合は留学を認めませんので、そのつもりでね」

「えー!」

 シフルは不平を唱えた。が、

「あら、ダナン君、これはいい機会よ」

 彼女はにっこりと笑った。

「この機に、ゆっくり話しあってらっしゃいな。ほら」

 カリーナ助教授は青い中距離切符を差しだす。「汽車の席もとっておいたわよ。申込が遅かったから出発も遅いんだけど、ビンガムならそう遠くはないし、なんとかなるでしょ?」

 シフルは、これも学院側の策略かと思った。

 ともあれ、ここまでされて逃げるわけにもいかない。秋休み五日めに、シフルはビンガムへ発つ。

 しかし、これは成功する可能性のない試みである。何しろ、相手はあの父親なのだ。息子の話に耳を傾けるとも思われないし、署名も捺印もしてくれるはずがない。いつものように、頭ごなしに要求するだけである。私の跡を継げ、法学部に転部しろ、というお決まりの文句で。

(衝突は避けられそうにないなー)

 シフルは紙面をにらみつけ、ややあってそれを床に放り投げた。(仕方がない。いつかはっきりさせなきゃいけないんだ)

 いくら先延ばしにしても、結果は同じだ。父は我を曲げず、自分も志望を変えない。母は大いに嘆いてみせるだろう。しまいには口を揃えて責めてくる二人に、自分はひとりで反抗しつづける。自分が、選ぶ覚悟と同様に捨てる覚悟ももたなければ、こうした堂々めぐりは続くのだ。

 だから、

(ケンカして、ぶつかって、訴えてみる)

 少年は、決めた。(それでも、だめなら)

 床に投げ捨てた念書を拾いあげる。その紙面には、学生の身に何があっても、保護者は学院の責任を追及しない——という内容の文章と、学生氏名、保護者氏名、そして捺印の項目があった。

(学生氏名は『メルシフル・ダナン』ではなく、ちがうオレの名で)

 少年は項目を目で追っていく。(保護者氏名と捺印が空いていて当たり前の身の上になればいい)

 すなわち、

 ——ダナン家の戸籍からオレを抜く。

 と、いうことだ。

 シフルはため息をついた。前々から考えていたことではあるが、現実味を帯びてくると気が重い。

 けれど、少年にはあきらめられないものがあった。いつか、やむをえずそれを捨てる日がくるのかもしれない。が、少なくとも、逃げ場と後ろ楯の確保のために捨てられるものではなかった。また、逃げ場と後ろ楯を失うことが、解放を意味するということにも、少年は薄々気づいていた。

 

 

 五日めの午前中に、汽車がグレナディン駅へと滑りこんできた。

 シフルは、駅のホームに立ってその風を受けている。

 トランクを下げているものの、その中身は空だった。切符の他はほぼ手ぶらで、少年は帰郷する。家出したときの荷物だけでは学院生活にも不足が多すぎたし、何かあった場合は大切なものを全部持ちだすつもりだった。それには、よけいなものは持っていかないほうがいい。父の家をあとにして、ロズウェルの家を訪ねるとき、このトランクは重くなっていることだろう。

(今から何持ちだすか考えとこう)

 シフルは頭の中で宝物を数えた。最低限のもの、と決めたところ、思いのほか宝物らしい宝物が思いつかず、情けなくなった。それらしいものといえば、例えば誕生日に父にもらった時計だとか、執事がくれたお守りだとか、全部あの家に関わるものなのだった。あれらを宝物と言い切ることは、感情的に今の少年にはできない。

 そうしているうちに、汽車は約半日の道筋を駆けた。途中にはのどかな田園風景が見受けられるところもあったが、グレナディンやビンガムのある地域は比較的開けているので、道程のほとんどは町中となる。それでもシフルは窓に張りついて、飛び去っていく家々を興がって見ていた。前にビンガムからやってきたときは夜中近かったため、風景を楽しめなかったのである。

 あのときはろくなことがなかった、とシフルは思う。あの日、玄関には監視がいたので、部屋の窓から外に抜けだした。二階から地面に飛び下りると、足がじんとしびれた。足を休めずに駅へ走ったが、あれがまた大変だった。その日は休戦記念日で、通りはひどい人ごみ。あれが却って追手の目をくらましたのかもしれないけれど、とにかく必死で人波に逆らった。

 やっと汽車に飛びこんでみれば、女と勘ちがいされて男に声をかけられた。相手はこちらが男だとわかっても親切で、グレナディンに着いたあとは学院の近くまで案内してくれたのだが、腹が立ったことに変わりはない。その後、カリーナ助教授と出会い、ロズウェルの名前を教えてもらって今に至る。

「五ヶ月ぶりか……」

 シフルには、妙に感慨深かった。生まれて初めて自分で選び、行動をとるようになってから、もう五ヶ月経つ。本当にあっという間で、いろいろなことがあった。それまで経験したことのないものとの出会いが、たくさんあった。自分が生きてきた年月の中では短い期間だけれど、密度の差は比べようがない。

 父との再会は、自分の世界を再び変えるだろう。シフルにはそれがわかった。そして、シフルは自分の望まないかたちでの変化を受け入れる気はない。代わりに何を捨てても、望みは通す。

 シフルは目を閉じた。まぶたの裏には、何も映りはしない。ただ、窓から差しこむ光を浴びて、少年の血の色が透けていた。

 

 

 ビンガム駅に降りたつと、雨が降りだした。

 車掌に切符を渡し、シフルはホームをあとにする。駅舎のなかから外をうかがうと、予想外に雨脚が強く、家に着く前に濡れネズミになりそうだった。が、そもそも、シフルは家を出るとき傘を持ちだしていない。休戦記念日のころは春で、プリエスカではその時期ほとんど雨がない。降水量が多いのは夏から秋にかけてである。

 仕方なく、シフルはトランクを小脇に抱えこみ、駆けだそうとした。すると、待ちかまえていたかのように差しだされたこうもり傘があって、少年は眉をひそめた。

「お待ちしておりました」

 黒服の男たち三人がシフルの前に整列し、いっせいに頭を下げた。「——メルシフル坊ちゃん」

「……お迎えご苦労」

 シフルは傘を受けとって、軽い頭痛を覚えた。「で、親父はいつ知ったんだ?」

「ボルジア助教授がビンガム行きの切符を追加購入したときですよ」

「なるほどね」

 父はいまだにあきらめていないらしい。シフルがうっかり学院の外に遊びにいくようなことがあれば、さっさと拉致されていたにちがいない。それで、今度は軟禁を通り越して監禁になり、一生監視つきで法学の勉強を強要されていただろう。

 今回の帰省も、少し前なら試みる気はなかった。やってみようと思ったのは今だから、つまりシフルがある程度の精霊を使役できるようになり、なおかつ空(スーニャ)の元素精霊長たる妖精——ラーガを従えるようになったからだ。力があれば、力による強制を拒むこともできる。

 シフルはすたすたと歩きだした。父の配下である男たちは、少し距離をおいてついてくる。

 街を行くビンガム市民は、そんな四人を遠まきに見守っていた。市長の息子が父親に反抗していることは、地元では有名な話だった。

「あれ、王都の理学院の制服じゃないか」

「紺の制服は、確か召喚学部だよ。じゃあ、本当だったんだね」

 井戸端会議の真っ最中らしい老婆二人が、耳打ちしあった。たぶん二人とも耳が遠いのだろう、家に向かうシフルにその声はよく聞こえた。ひそめたつもりの大声で繰りひろげられるうわさ話は、どことなくシフルに同情的でもあったが、好意的というわけでもなかった。一定の年齢以上の者は、往年の恩義のため、父に好意的な傾向がある。

 シフルは好奇心に満ちた視線を浴びつつも、リシュリュー・ダナン通りに差しかかった。家が見えてくるころ、ビンガム市立学院時代に通いつめたバールが目に入った。ガラス戸をのぞきこむと、なじみの主人がいる。少年はためらいなく扉を押した。

「おじさん、久しぶり」

 シフルがカウンターの席に座ると、

「ああ、坊ちゃんかい! しばらくだね」

 店主が人懐っこい笑顔をみせた。「家出してたって? 大変だったねえ。最近は、そろそろ帰ってくるんじゃないかって、エリンネーの噂はそれでもちきりだ」

 シフルは苦笑し、

「地元が平和で、オレもうれしいよ。でも、召喚士をあきらめたんじゃない。もっと進むために、親父の協力が必要なんだ」

「ふーん、そうなの。カフェオレでも飲むかい、坊ちゃん。久々だし、おごるよ?」

「あ、本当? オレ実はそれ狙ってたんだー」

 少年と主人とは、ひとしきり語りあった。店主はあたたかい人柄の持ち主で、誰とでもにこやかに話す能力をもっている。仲よくなれば即座におごってくれる気前のよさも、エリンネーの住人たちに好かれる理由だ。シフルもまた、家に帰りたくないとき、いつでもここに入り浸って、店主や常連客と過ごしたものである。

 シフルは礼をいって主人と別れた。扉を閉め、通りにむかって歩を進めると、どこからともなく父の配下である黒服の男たちがやってきた。店の外で待機していたらしい。少年は彼らとともに行き、ダナン邸にたどりついた。因縁の我が家である。呼び鈴を鳴らさなくとも執事が現れて、慇懃に迎え入れた。

「おかえりなさいませ、メルシフル坊ちゃん」

「邪魔するよ、バッソ」

 シフルは、ただいま、とは言わない。「親父たちは?」

「旦那さまと奥さまは客間にてお待ちです」

「わかった」

 少年はかつての我が家に遠慮なく入りこんだ。階段ホールを通って二階に向かうと、勢いよく両開きの扉を押す。そこが客間であり、その名の通り客を応対する際に使用する部屋だった。つまり父がいいたいのは、今のシフルはダナン家の跡取りではなく客にすぎないということである。

(そういうところは気が合うな、クソ親父!)

 シフルは客間に踏みこんだ。客間には、父が選び抜いたソファーセットが鎮座している。高級すぎず、安っぽくもないというある意味いやみったらしい選びかたをされたソファーの上座に、父は腰を下ろしていた。母はその背後に、影のように寄り添っている。

 少年は目礼して、口を開いた。

「ご無沙汰しています。ご心配をおかけしたようで、すみませんでした」

 客として、あたうる限りの礼を尽くす。シフルにできる最大限の皮肉だった。それを見た父の眼に、わずかな怒りがひらめいた。

「バカ息子め——」

 うめくように言った父は、冷静さを取り戻そうとしてか、いったんまぶたを閉じる。再び目を開けると、尋ねた。

「……その眼鏡はどうした?」

「ああ、これは、度は入ってません。えーと、おしゃれです」

 シフルは適当にごまかした。本当の理由は、とてもじゃないが言えない。

「それで、おまえは帰ってきたのだろうな? シフル」

「いいえ。そうではなく」

 シフルはすぐに、はっきりと否定した。「頼みがあるんです」

「ほう」

「ここに署名と捺印をお願いします」

 少年はトランクから書類を取りだし、いきなりテーブルの上に叩きつけた。「文面は読まなくてもけっこうです。別に金は絡んでません。署名と捺印をいただきさえすれば、さっさと出ていきます」

 さあ、とシフルは強く促す。性急にことをすませようとする息子に、母は目を伏せるばかり。父は、早くダナン家を去りたいと願うシフルを嘲笑うように、ゆっくりと書類を手にとった。文面を丁寧に黙読して、なるほど、と口角をあげる。

「用件はわかった。だが、人にものを頼む態度がなってないな、シフル」

 父は執事のバッソを呼び、紅茶をいれるよう命じた。「ここに署名して、私に何のメリットがある? 何の利益もなく、私がおまえを放つと思うのか? それも、半敵国ともいえる国に」

「たぶんそうおっしゃるだろうと思いました」

 シフルは淡々と返す。「オレには、オレの成長を後押ししてください、ということしかできません。子供の成長を願う親としての心がないのなら、お父さんには何の得もないでしょうね」

「もちろん、おまえの成長は祈っている。親としてはな……。まあ、座れ。ゆっくりしていけばいいだろう。ここは、おまえの家なのだから」

 言われて、少年はソファーに腰を下ろした。長居する気は毛頭ないので、浅めに腰かけておく。

「ビンガム市長としては、今いる道におけるおまえの成長は望ましくない」

 父は慎重に話を続ける。「おまえには私の息子として、市民の期待がかかっている。皆おまえには親切だろう? それは、将来の見返りを期待しているからであって、おまえに好意をもっているからではない」

「知ってるよ」

 少年の口調は、無意識のうちに普段通りになっていた。「でも、オレには応える義務なんてない。みんなが好きでやってることじゃないか。市長は王さまじゃないんだから、市長の息子だって王子さまじゃない。オレには、生まれながらにしてみんなの期待に応えなきゃならないなんてこと、ありはしないんだ」

「そうだ。それはおまえの義務ではない」

 リシュリュー・ダナンは同意した。だが、こう付け加えた。

「おまえは己の選択によって決定する。みなの長年の厚意に報いるか、捨ておくかを——」

 父はさらに述べる。「——いいのか、シフル。厚意に報いず、恩をなかったことにし、それでおまえは自分を許せるのか? ビンガム市民を捨て、ラージャスタンに走って満足なのか——?」

 少年は責任感に訴えられて、目をみひらきかけたが、最後の言葉を聞いて我に返った。きれいごとを駆使して遠回しに攻めてきたものの、結局、父がいいたいのはそこなのだ。シフルが青少年らしくあっさりとラージャスタンに感化され、プリエスカを裏切る可能性があると。ビンガム市長として名を馳せた父は、それを決して許さないと。

「走るだと? ……そうなったわけでもないのに、決めつけんな」

「決めつけてなどいない。可能性を危惧しているのだよ、シフル」

 色をなす少年に、父は静かに答えた。「おまえを案じているだけだ」

「そうじゃない。親父は単に、自分の思いどおりにならないのが我慢ならないんだ」

 シフルは頭を振った。「それを、責任が義務がどうのって、何の関係もない言葉で根拠づけできるんだから、たいそうな弁論家だよな。だけどもう、あんたがいかにうまくオレを言いくるめたってムダだよ。オレは自分で、自分の道を決めた。親父のいいなりにはならない」

「シフル……!」

 さっと顔色を変えた母が、口を挿んだ。「お父さまになんてことを。口を慎みなさい」

 少年は鋭いまなざしで、母親をにらみつけた。唐突に向けられたシフルの視線を受け、ベルヴェット・ダナンはひるむ。

 少年は、今は知っている。彼女が実の母親ではないことを。《時姫》が母親であることはまだ疑わしいけれど、考えれば考えるほど、この女性とは通いあうものがない。血という名の、呪わしくとも消えない縁さえ。

「あんたの言うことなんて聞きたくない」

 シフルは言い放った。「しょせん母さんは、親父に逆らわないだけだ。オレの将来に何の関心もない人に、口出しされる筋合いはない。黙ってろ!」

「シフル、あなた……」

 母は愕然と眼をみひらいた。父は眉をひそめ、

「——バッソ」

 紅茶をおいて出ていこうとした執事を呼び止める。

「旦那さま、何か」

「シフルを部屋に連れていけ」

 バッソは、失礼します、と断って、シフルの背を押した。少年は部屋の外に導かれつつも、扉のむこうから振り返り、

「長居する気なんてないぜ。こんなとこ、一分だっていたくないんだ」

 と、悪態をつく。父はやれやれと肩をすくめ、母はそのかたわらでうつむいた。

 シフルが自室に入ると、バッソは扉に鍵をかけた。主人の意をよく理解した、忠実な執事といえるが、シフルには邪魔者でしかない。少年は内心毒づいて、ベッドに身を投げた。いやみったらしいことにベッドはきちんと整えられており、彼のからだが落ちても、ほとんど埃はたたなかった。

(くそ。いつでも帰ってこいってのかよ)

 シフルは腹立たしさに、唇を噛んだ。(ああ、……でも)

 やはり自分専用のベッドには、寮のベッドとは比べものにならない安らぎがある。五ヶ月経ってだいぶ慣れたとはいえ、寮はいつも何かしら落ちつかない気分だった。常に他人の目があり、自分専用のものはほとんどなく、甘えられる人間もいない。いつだって、ひとりの人間として立っていなければならなかった。

 シフルはダナン家が好きではない。父も母も執事も、彼にとって障害でしかない。でも、生まれてこのかた暮らしてきた場所であれば、いくぶんかの愛着がないはずはなかった。

(なんか、眠い——)

 シフルは目を閉じた。自分自身の匂いしかしない場所で。(署名のことは、いいや。……起きてからで)

 彼は寝入った。遠くで汽車の音がしていた。

​To be continued.

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